百姓のある日
餅つきの巻

奥久慈高原大根
●かまどの火

00/01/02

かまどに使う薪には事欠きません。裏山に行ってちょいちょいと集めてきます。
チェーンソウを使って手ごろの大きさに切り、斧で割ります。
斧を使った薪割の仕方は、時代劇等でやるような割り方ではいくら時間があっても
足りません。

薪割り講座はまたの機会でご紹介します。
このあたりでは、結婚式に必ず「かまどの火」の伝承が式中のひとつとして行われ
ます。姑さんからお嫁さんに代々伝わる「かまどの火」としてローソクの火が手渡さ
れるのです。
我が家の「かまどの火」は何代めなのか、定かではありませんが。

頑固ばあちゃんの手造りさしみこんにゃくもこのかまどから造りだされるんですよ。
このかまどは私の会心作です。
ここに来て、初めて作ったのがこの「かまど」です。
頑固ばあちゃんがいままであった崩れてしまったかまどを指し「直して
欲しい」の一声が始まりでした。
20年も前のレンガは今のレンガよりも若干小さく同じようにはできま
せん。試行錯誤を繰り返しやっとの思いでつくりました。
5年経った今でも十分役に立っているようです。

かまどの火を見ていると、なぜか寡黙になります。
火の持つ不思議な力を感じるときです。

ばあちゃんはこの前に座りながらいつも何を考えているのだろう?
もうすぐ餅の出来上がりです。
5升ものもち米を一度につける年代ものです。
作りがシンプルだから何年も使えるのですね!ばあちゃんの勘が引き上げる
タイミングを計っています。

子供達も待ちかねています。
見事に搗き上がりました。
もち米は我が家の田んぼで採れた「黄金もち」です。
近くのお菓子やさんも「よいもち米」だと言って毎年少しですが分けて差し上げます。

搗きたてのもちは最高です。出来上がった後から子供達の手が伸びてきます。
のしもち用の木枠に詰めて出来上がりです。
これを伸ばすのもかなりの年季が必要です。ばあちゃんは何気なくサッサッと詰めて
いきますが、傍で見ているのと実際やってみるのとは大違いです。

今日は都合1斗5升の餅を搗きました。
この後、棒餅である豆餅も搗きました。
見事なのしもち。
ばあちゃん、ご苦労様!
帽子をかぶっていない女房の登場です。
でも、なかなか顔を撮らせてもらえません。

実は下を向いて笑っているんですよ。
なかなか上手にのすことができず照れ隠しです。


女房の笑顔をお見せできるのは何時の事やら?

そういえば私も一度も登場していません。
お楽しみに!








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