百姓のある日
凍みもちの作り方講座の巻
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2000/02/10
今回は、「凍みもち(しみもち)の作り方」講座に挑んでみたいと思います。
毎年、一年で一番寒いと言われる寒中に作るのですが、今年は暖冬でこの時期にずれ込みました。
この3日間は、「頑固ばあちゃん」の腕の見せ所でした。
我が家の「凍みもち」は、山から取ってきたよく乾燥させた「ごぼうっぱ」と
我が家の田んぼで取れたもち米、「黄金もち」が原料です。
「凍みもち」を作りたい方、必見です!
| これが「ごぼうっぱ」です。 この辺りで凍みもちを作るときにはこれが原料となります。 キク科の多年草で「オヤマボクチ」という名前です。 昔は、葉の裏の綿毛を乾燥して火打ち石からでた火を移す のに利用したそうです。 「山ごぼう」ともいわれ、ごぼうの葉っぱにとてもよくにています。 |
まず、よく乾燥した「ごぼうっぱ」の筋(葉脈)を取ります。
この筋が残っていると、食べたときにこの筋だけが、口の
なかに残ってしまうためです。
筋を取った「ごぼうっぱ」をよく手揉みします。
繊維がくずれて、よく餅となじませるためです。
ばあちゃんの手が強くもなく、弱くもなく、やさしく揉んでいきます。
手揉みした「ごぼうっぱ」は綿毛のようです。
次に、大き目の鍋に水をたっぷり張り、重曹をいれ良く煮ます。
この作業を2回繰り返し、十分に灰汁を取ります。
煮立てた時に、立ち上がる香りは、なんともいえぬ、青臭く
甘い香りです。
山からの流水に一時間ほどさらし、十分に灰汁を取り除きます。
さあ、これからが勝負です。
よくさらした「ごぼうっぱ」の水気をじゅうぶんに取り、挽いてきた
上新粉に混ぜ合わせます。
| 挽きたての「上新粉」です。 我が家の田んぼで取れた「黄金もち」を近くの精米屋さんに 挽いてもらいました。 真っ白でサラサラしています。 |
よくさらした「ごぼうっぱ」と上新粉をていねいに根気よく
混ぜていきます。
うどんや蕎麦を打つ時には水または氷水を使いますが
ここでは、沸いたばかりの熱湯でなければなりません。
だまのできぬよう、とても力のいる作業です。
「ふー、しんどい。」と頑固ばあちゃん。
よく混ぜ合わせた凍みもちを手の平で握れるぐらいの大きさにして、セイロに移します。この時、一番下には、
もち米を2−3cm程先に敷いておきます。
蒸しあがった蒸気が良く通るように、手の平で握ったまま置いていくのです。
凍みもちをかまどで蒸し上げます。
本当に良く働いてくれるかまどです。(自己満足・・・)
蒸しあがった凍みもちを餅つき機で搗きあげます。
もう、この時点であちこちから手が伸びてきます。ちょうど昼時だったので、私も随分頂きました。
かつお節にしょうゆをちょっと垂らして、凍みもちをちょん、ちょんとつけて。・・・・・満足。
都合、15本の棒もちが出来上がりました。
翌日、少し硬くなった棒状の凍みもちに包丁を入れていきます。
次に、ひとつひとつ藁で編んでいきます。みなさんも、どこかでごらんになった事がありますか?
これらを「連」といいます。
今回は、都合40連の凍みもちが出来上がりました。
| 今度は出来上がった凍みもちを十分、水にさらします。 水気を十分含ませて、いっきに凍らせてしまいます。 冬型の乾燥した寒風が吹く中で1週間から10日、天日干しにします。 現在温度、マイナス3度。 こうして出来上がった「凍みもち」は、昔は農繁期のおやつとして重宝したそうです。 我が家の場合、農繁期まで持つかな? どなたか食べたい人、いますかぁーーー? |
今回は、「頑固ばあちゃん」なくしては、この企画は成り立ちませんでした。
都合、3日に渡る大作です。
よって、登場!
私がカメラを向けたら、「ちょっと、待って。」と言って、先日、子供達がスキー教室に参加した時もらってきた、
バンダナをくるくるっと頭に縛りました。
決してこちらを向きませんでしたが、だいぶにやけております。
まだまだ現役、70歳です。
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