百姓のある日

脱穀

2000/11/10



田んぼで「たき火」

午前9時、陽が昇ったというのに、庭先の温度計は
5度を指したままだ。
10月中旬、「稲刈り」が終わり、天気がよければ
お祭り前にできるはずだった。
「雪が降るぞ!」と近所の方に笑われても、
天気が続かない。

ようやく今日、脱穀ができるのだ。
朝からの寒さが、日中も続き、昼休みに、
たき火をして暖を取った。

実を言うと、田んぼで「たき火」をしたのは初めてだ。
千葉からきた「脱穀機」

この「脱穀機」、千葉のおばさんのところから
やってきた。
年式は古いが、すこぶる調子はいい。

やけに真剣な顔をしているが、何を考えているのやら?

ベテランの味

「頑固ばあちゃん」は、ひたすら藁を束ねる。
本人は「こんな事しかできねぇから。」というが、
これが結構年季がいる。
藁10束を一まとめに、こぎみ良く束ねていく。

私は今でもこんなに手際よくはできない。
運び屋?

「運び屋」といっても決して悪者の手下ではない。
女房は「運び屋」に徹する。

籾を付け、藁を付け、縦横無尽の働きだ。

籾も一袋30Kgを越える。
藁もこれだけ運搬機に積むと操作が中々難しい。

いつみても頼もしなぁ。
これでは尻に敷かれるのも致し方ないか。(笑)


祭りの後

作業が終わった田んぼは、何の音もしない。
今まで唸りを上げて響いていた「脱穀機」の音も、
運搬機の音も聞こえない。
ときおり、上空を渡る鳥の鳴き声くらいだ。

まだ片付けの作業が残っているが、何だか淋しい。
新米だ!「母さん、めし!」

今年もようやく新米にありつける。
子ども達の喜ぶ顔が目に浮かぶ。


もうそこまで「冬の足音」が近づいている。




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