百姓のある日

ドナ・ドナ・ドナ

2001/09/27



汗と涙と


地鶏達を飼いはじめてから初めて廃鶏を出す。

放し飼いのため、細く長く卵を産んでくれればと思いながら4年の歳月が過ぎた。
ここのところ、夏の暑さも手伝ってか3ヶ月近くも卵を産んでいない。
鶏舎としているパイプハウスの修理を考えていたため、思いきって廃鶏に出すことにした。

捕まえてカゴに入れる作業は、汗まみれになりながら黙々と行うしかない。
カゴに入れるまでは地鶏達は悲鳴に近い鳴き声を出す。

カメラを向けた女房の顔は、汗と涙にまみれている。
怒るなよ・・・。


クロも始めて見る異様な風景に、いつもと違うものを感じとっているのかもしれない。

今まで「仲間」と思っていたのかも知れない。

怒るなよ・・・。
クロ・・・。
まな板の鯉


カゴ入れた地鶏達は、それまでの暴れようが嘘のように鳴きもしなければ暴れもしない。

まさに「まな板の鯉」、そのものだ!
ドナ・ドナ・ドナ


♪ある晴れた・・・♪
ドナドナの牛を連れていく心境はこういうものなのかもしれない。

頑固ばあちゃんが言う。
「昔、牛を飼っていた頃を思い出す。市場に連れて行くために牛舎から連れ出すと、牛が泣いている。 ・・・おらも一緒に泣いた。」


クロ、お前にわかるかい?
淡々と

加工会社に勤務するOさんとの待ち合わせ場所に着くと、すぐさま、トラックに積み替えた。

積み替える作業を手伝うこともなく、一枚だけ写真を撮った。

一時間に2000羽


この4トントラックには約2000羽の鶏がいるという。
鶏肉に加工処理するのに、約一時間ほどで終わってしまうと言う。

帰り際、コンビニに寄って、「チキンバーガー」を買った。
味は良くわからなかったが、無理やりコーヒーで飲みこんだ。

たくさんの「きもっ卵」をありがとう!




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