
我が家のばあちゃんのさしみこんにゃくは、年季が入っています。
ばあちゃんがここに嫁にきた40数年前から、子育てが終わるまでの約20年間は、
このあたり一面の畑という畑は、すべてこんにゃくで埋め尽くされていたそうです。
皆さんは、こんにゃくがどういうふうに栽培されるかご存知ですか?
春に植えつけされた「どんこ」という種芋を、秋に掘り起こして、
冬の間「ひむろ」に貯蔵します。そして、翌年の春になると、また植えつけをします。
この作業を4、5年繰り返して、直径約10cmの親芋になってはじめて出荷できるのです。
当時はすべてが『こんにゃく』のためという時代だったそうです。
本当のさしみこんにゃくは、食べたときに鮪のトロのように、
くちの中で、なんとも言えない味わいがなければならないと言われています。
手前みそになりますが、私が初めてばあちゃんのさしみこんにゃくを食べた時には、
「こんにゃくって、こんなにおいしいものだったのか!」と思ったほどです。
こんにゃく造りには、長年の年季が必要で、ばあちゃんから教えられたとうりに、
女房が造っても決して同じようにはできません。
練り方・煮方に微妙な違いがあるようです。
さて、こんにゃくの主たる成分は水です。
我が家では、灰汁ぬきのために、庭先にある山からの流れ出る湧水に、
一晩つけたものを食べています。一度食べたら、やめられないおいしさです。
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